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転載:「こども食堂から考える〜民間の再分配の場としての火鉢カフェ」

隣町珈琲で半年こども食堂に参加して来て、昨日、荻上チキさんのsession21でこども食堂について語っていたのを聞き、いろんな人が集まる「場」について考えました。 私が考える「火鉢カフェ」という場についても改めて考える良いきっかけになりました。火鉢クラブのブログの方に書いたのですが、こちらにもリンクします。 「こども食堂から考える〜民間の再分配の場としての火鉢カフェ」

隣町珈琲と近くの古民家(後編)〜喪失を乗り越えるとき

前回の古民家の話 の続きです。 角のお茶屋の娘さん2人とひとしきり古民家の解体を残念がった後、私はGW中に家の写真を撮らせてもらう約束をして隣町珈琲に戻った。戻ったと言ってもたった50メートルほどの距離。いまだ動揺は収まらず、口から先に生まれたような私の口はさらに前のめりになり、店に入るなり、妙に高いテンションで店長に事の次第を告げた。 店長「え~~~。そうだったんですね~。」 思いも寄らない内容に驚きの方が大きいのか、がっかりするというより、単純に驚いた!という感じのリアクション。 私「縁がなかったってことかねえ…」 店長「そうですかねえ…。ホントに残念ですよね…。    でもね、実は他にも気になっている物件があるんですっ!」 他にも気になっている物件があるなんて話は初めて聞いた。いつも落ち着いている店長も少しテンションが高くなり、口調も興奮気味でいつもより早口になっている。 数日前に「解体という事実」を前にして、みな意気消沈していた。しかし、「解体という事実」は変わらずとも、先方も同じような思いを抱いていたというもうひとつの「事実」を知ったことは、口惜しさも倍増させた一方で、新たな同志を得たような浮き立った気分をそこに添えた。 そして、皮肉ではあるが、大きな失敗をしてしまったという強い後悔がアドレナリンを放出させ、次こそは!というやる気のようなものを、一時的にではあれ、芽生えさせた気がする。 このまま、お茶屋さんの家主に会うこともなく、ただこの古民家が解体される様子を眺めるだけだったとしたら、新たな隣町珈琲を作って行こうという前向きな気分はその解体の進行に合わせてしぼんで行ったのではないかと思う。ここで、こうして志を同じくする家主に出会い、互いに落胆しつつも、互いにその運命を受け入れたことで、何かそこから新しいものが芽生えてくる予感を手に入れた気がした。 自分たちの力不足でこれだけすばらしい古民家を守れなかったことの代償に何を成せば世界は許してくれるだろうか。家の持ち主でもない私がそこまで責任を感じる事はないのかもしれないが、古いものを捨てて、その良さを受け継ぎ、さらに新しい時代を作って行くということは、こうした喪失の痛みを感じながら、自分たちは今何をやるべきかを真剣に考えることな

隣町珈琲と近くの古民家(前編)〜目に見えないものを信じるということ

今日は昼間の隣町珈琲でのエピソードを書こうと思います。 隣町珈琲のすぐ近く、商店街のいちばん端っこの角地に、シャッターの閉まった二階建ての日本家屋がある。もともとはお茶屋さん。もう 10 年以上前にお店は閉め、 1 年前そこに住んでいたおばあちゃんが亡くなってからは空き家になっていたようだ。 そのお茶屋さんが GW 明けの 7 日から取り壊しにかかるという話が耳に入ったのは4月も終わりに近づいた頃。その少し前から、閉まった店の脇に急須やら湯のみやら茶箱やら、お茶屋さんの在庫処分が始まっていて、ちかいうちに何か動きがあるのだろうという気配はしていたが、いよいよ「解体工事のお知らせ」という貼り紙を見るとやるせない気持ちになった。 隣町珈琲ではここ数ヶ月の間、この使われていない古民家を借りてお店を移転できないものかという話が、多少の浮き沈みはありながらも、スタッフや常連さんの間で常に交わされてきた。 商店街の端をさらに折れた通りは人通りもまばらで、隣町珈琲はまだまだ地元への認知度が低い。イベントをやるには手狭。折角たくさんの人を呼べるゲストに来てもらっても入れる人数は限られる。去年の冬にこども食堂をはじめたこともあり、寺子屋をやりたいという話もある。店主の平川さん自ら座学をやるとも言っている。そうしたいろいろなニーズに、あの間口3間2階建ての日本家屋なら答えてくれそうだった。 しかし、亡くなったおばあちゃんの2人の娘さんはどちらもこの辺りには住んでおらず、たまに、家の整理にやってくるだけらしい。シャッターはずっと閉まりっぱなし、よほど運が良くないと彼女らには出会えない。平川さんは現在お世話になっている不動産屋さんにも聞いたみたそうだが、何も情報はなく、考えてみれば、自分の店子が出て行くかもしれない話に不動産屋が真面目に答えるはずがない。 ここ半年、お茶屋だったというその店のシャッターの向こうを勝手に想像しては、新しい隣町珈琲を思い描いていた。3間の間口はすべて開け放って縁台を置きたい。片方の外壁は白っぽい壁で、街の掲示板にもなるし、映像を映写することだってできるかもしれない。店の土間の奥には多分座敷があって、それは私が理想とするテーブル席と座敷を兼ね備えた火鉢カフェの形だ。2階もまあまあ広そうだ。平川

5月の営業予定

5月の火鉢バー営業予定は以下の通りです。 3日(祝・木)4日(祝・金) 11日(金)12日(土)16日(水)19日(土) 5日(祝・土)こどもの日には、 昼間の喫茶の時間帯(12時〜)に 店頭で七輪屋台やります! こちらもいらしてください!